楽曲エピソード

アルバム
「SMAP AID」2011.08.17 Release

M14「はじまりのうた」
(作詞/作曲/編曲/サウンドプロデュース)

SMAPさんの18thアルバム「super.modern.artistic.performance」収録の 「はじまりのうた」の作詞/作曲/編曲/サウンドプロデュースを手掛けさせて頂きました。

この楽曲はその後、SMAPのCDデビュー20周年を記念したファン投票ベストアルバム 「SMAP AID」に、「勇気づけられる楽曲ベスト15」の2位に選んで頂き、収録して頂けました。

僕自身、SMAP楽曲が大好きで、数々の名曲に混ざって自分の作った楽曲を選んで頂いたことは、 作家冥利に尽きます。

この楽曲は、作った時から、SMAPのコンサートを意識していました。恒例の夏ツアーの規模も知っていましたし、 日本中に元気を与えられる唯一無二なグループだと思っていたので、楽曲を聴いた人やコンサートを観た人が、「とにかく見えない先を考えずに、まずは今日、明日くらいを意識していけるような楽曲」を作りたかったんです。

人生って上手くいかないことの方が多いですし、大変ですよね。 そういう人生を、SMAPのメンバーが歌ったら、勇気付けられると思いました。

「悩んで 踏ん張って 凹んだりして 何かと大変なんだよね」「明日が今日よりも ちょっとだけHappyになれたらいいよね」という言葉達。

やっぱり歌詞って最後に戻ってくるのは 「シンプルだけど届く言葉なんだな」と、再確認しました。

2011年の震災時に、東北地方で「はじまりのうた」を多数オンエアして頂いたということを伺いました。

自分自身、身内が仙台だったり、自分がプロデュースしている「凛」も仙台出身アーティストなので、 仙台を中心とした東北地方には、毎年多数足を運んでいます。自分にとっても大事な地です。

それなので、より一層、この楽曲が、「今」と「未来」を見失ってしまっている大勢に届いてほしい、と切に願っておりました。

人は未来のことなんて、何も分からないですし、想像も出来ません。 想像するだけで、不安、恐怖、孤独に包まれてしまいます。 日々の生活に追われている人も、夢を追いかけている人も、自分の存在意味に疑問を持ってしまった人も、 誰だって、遠い未来を想うだけで、不安ですし、ネガティブが増えてしまいます。

だからこそ、まずは、「今この瞬間」を、「今日」を、そして、ほんの少し先の「明日」くらいを生きることを意識する。

未来は、その先にあるわけですから。まずは、見えない未来よりは、見える今。自らが変えられる今、今日、明日を。

だからこそ、「明日が今日よりも ちょっとだけHappyになれたらいいよね」という言葉で締め括りました。 ギターは、玉置成実さん、中川翔子さん、他有名アーティストや、プロジェクト凛でも強力に演奏して下さっている、石井裕さん。

ベースは、槇原敬之さんをはじめ、大勢の有名アーティストのバックでも弾いている、日本を代表する若手ベーシストの川崎哲平君。

ストリングスは、Misiaさんや超大物を手掛けるクラッシャー木村さん率いるクラッシャー木村ストリングスの皆様。

とても豪華なメンバーで制作しました。レコーディングはものすごくタイトなスケジュールでしたが、 非常に楽しく出来ました。

歌、サウンド、演奏、歌詞、メロディー、その全てが、皆さんの日常の応援歌になりますように。

「明日が今日よりも ちょっとだけHappyになれたらいいよね...」